仙台藩御一家筆頭鮎貝家の庭園で、江戸時代初期の寛文年間、仙台藩茶道頭の石州流二代目清水動閑の作庭と伝えられています。当地の景勝地である岩井崎と大島を借景とした回遊式池泉庭園は、大崎市岩出山の有備舘庭園と並び称される名園で国指定の名勝です。日本でも珍しいシダレイトスギをはじめ、ドウダンツツジの大株、サザンカ、ビワ、マツなど数多くの樹木が見られ、四季折々に異なる表情を見せます。煙雲館（鮎貝邸）は国文学者・歌人の落合（鮎貝）直文の生家でもあります。落合直文は「恋人」という言葉をはじめて使った歌人であり、与謝野鉄幹や尾上柴舟の歌の師でもあります。
※見学は事前に連絡が必要。

昭和初期に建築された商家で国の登録有形文化財。東日本大震災で被災し、平成30年4月に再建されました。建物に隣接する蔵には「炊飯博物館」として電気炊飯器やかまどなどお米や炊飯に関する展示がされています。

名物「おこわ」は絶品。撮影スポットとしても食べ歩きスポットとしてもとってもおすすめです。

昭和初期に建築された土蔵風の木造２階建の店舗で国の登録有形文化財です。
伝統的な切妻桟瓦葺の土蔵風の造りで，不等辺四角形の敷地に建つため，その形状にあわせた建物となっていますが，正面を海側に向けるため両側の柱や梁，腕木，瓦などを角度をつけて配置しています。角星は気仙沼に２軒ある造り酒屋の１つであり，創業は明治３８年。店舗では酒類を販売していましたが，東日本大震災で１階部分が損壊し，２階部分も敷地の奥に流されました。一度解体したうえで平成２８年１１月に元の位置に再建され，現在は１階部分は店舗として，２階部分は復旧過程の展示やコミュニティスペースとして活用されています。

神明崎は気仙沼湾・内湾を望むビュースポット。北限のモクゲンジ（市指定天然記念物）が自生するなど多様な植生が見られ「百樹園」とも称されます。五十鈴神社や当地の海苔養殖の先駆者である猪狩新兵衛を祀った猪狩神社のほか、郷土の歌人熊谷武雄の歌が刻まれた日本百景記念碑、松尾芭蕉の句碑などもあります。海上に作られた赤い遊歩道からは、停泊中の漁船が並ぶ気仙沼の内湾の風景を見ることができます。浮見堂では夜間のライトアップも行われておりますので、昼も夜も散歩コースとして楽しめそうです。

気仙沼大島亀山の中腹に鎮座する延喜式内名神大社であり、1300年前に編纂された三代実録という古書にも社名の残る大変格式のある古社です。商売繁盛、金運隆昌、五穀豊穣を始め、海上安全、大漁満足等そのご利益は多岐にわたり篤い信仰を集める大社です。